ハーレーのようなクルーザーバイクは、ゆっくりと広い大地をツーリングするモデルという位置付けにありました。これに対して、今までのクルーザーバイクの概念を打ち崩すモデルとなったのがハーレーが2002年に発売したV-RODです。
スーパーバイクレーサーやドラッグレーサーの技術を取り入れて開発されているため、運動性能が高いのが特徴です。このモデルのおかげでパフォーマンスクルーザーという分野が登場して、日本のバイクメーカーでもこのジャンルに参戦しています。ハーレー自体はあまりV-RODには力を入れていなかったのですが、2012年にはアニバーサリーエディションが追加されています。見た目はあまりハーレーらしさはないのですが、他車では感じられないほどの加速性と充実したコーナリング性能を楽しむことができます。
スロットルを思い切り開けた時の加速感が強烈で、今までのクルーザーバイクでは味わえない感覚です。だからと言って直線しか走れないわけではなく、峠道でのコーナリング性能も充実しています。ライダーの操作に車体がしっかり反応してくれるので、しっかりとコーナーを攻めることができます。
V-RODは水冷エンジンを採用しているところが他のファミリーとの大きな違いです。他のファミリーのエンジンは空冷で走らないと冷えないためオーバーヒートしやすいのですが、水冷エンジンのおかげでパワーのあるエンジンを効率よく冷やせるようになっています。